2019年の10月1日から相続税申告がe-taxでできようになりました。
対象は、2019年1月1日以後の相続分からです。
今回、はじめて相続税申告をe-taxでやりました。
まだまだ対応している帳票を少ないとはいえ、やはり便利で
仕事が効率化します。
私が使っている税務ソフトは、達人ですので、達人ベースでの
お話の箇所もあります。
相続税申告でe-taxを行うための準備
相続人の利用者識別番号を取得します。
取得後は、その番号を税務ソフトの基本情報に入力します。
これらの手続きは、所得税確定申告をはじめて行う場合と同じです。
今回、相続の申告のために相続人の利用者識別番号を取得したのですが、
相続人の住所地の税務署と相続税を申告する税務署が違ったので
相続税を申告する税務署で登録したのですが、後日税務署から書類が
届き、住所地の税務署に転送するよ、との内容。
その後、税務署に確認してみたところ、利用者識別番号の取得の際には
住所地の税務署で登録してくれとのこと。
利用者識別番号取得の際の提出先税務署の登録は、登録した税務署で
しかe-taxで申告ができない、ということではない。
相続税申告の際、無事e-taxで申告できました。
相続税申告でe-taxに対応している帳票
e-taxに対応している帳票は、以下の帳票のみです。
※国税庁HPより
土地の評価明細書などは、まだe-taxに対応していません。
いずれは対応するのでしょう。早く対応して!
なので、紙で郵送する書類もかなり多いです。
相続税申告をe-taxで行って便利だったところ
・相続人にハンコをもらわなくていい(所得税と同じ)
・マイナンバーも入力しとけばいい(所得税と同じ)
・相続人分全員の税務署提出用の申告書を印刷しなくていい
・添付書類のイメージデータ送信ができるらしい(やってませんが)
相続税の申告は、大量の紙との戦い、これが一番イヤでしたが
税務署提出分を印刷しなかった結果、かなり時間短縮になりました。
添付書類のイメージデータ送信ですが、全部データで送信できるのなら
やるのですが、相続の場合は謄本などデータが大量になるので
数年後でも全てe-taxで完結できるようになってはいないのかな、
と個人的には思います。今回も結局100枚以上の紙を別途税務署に
郵送しました。全てe-taxで完結できるようになれば一番いいのですが。
他、苦戦したところ
これは、達人ベースの話かもしれませんが、
達人では、e-taxで申告した後、メッセージのダウンロードを
する必要があります。そのダウンロードの際、税理士の電子認証を
行わなければタイムスタンプ付きの相続税申告書がダウンロード
できません。
この電子認証を行わないでダウンロードしても
手続き名が「納付情報登録依頼」というものしかダウンロードできません。
この電子認証の操作は、所得税確定申告でも同じらしく、達人を使い
所得税をe-taxで申告している税理士は同じような操作をすれば
タイムスタンプ付きの申告書がダウンロードできます。
達人初心者の私ならではの苦戦ポイントでした。
おわりに
相続税申告でもe-taxは便利。
もう、紙での申告には戻れない。