税理士試験に合格するためには理論暗記の「壁」を乗り越える必要がある

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

税法科目に合格するためには、理論暗記が必須です。

この理論暗記には、皆さん苦労されていると思います。

特に、法人税法・所得税法・相続税法を勉強されている方々は

量が多いので大変でしょう。


ただ暗記するだけでは、税理士試験では歯が立ちません。

暗記した理論を、問題の解答に落とし込まないといけないからです。

問題で聞かれているいることに対して的確に解答すること、

これが難しいのです。なので、「暗記」と同時に「理解」が必要です。

働きながら試験勉強をしていましたが、

私がやっていた理論暗記を紹介します。

理論暗記の手順

税理士試験の受験生時代、理論暗記の際に専門学校の先生に言われたのが

「暗記」と「理解」はどちらが先でもいい、ということです。

私の場合は、「理解」をしないと「暗記」は全くできませんでした。

暗記の前に、その理論の体系、要件、結論、計算だとどうなるか、などを

理解してからでないと頭に全く入ってきませんでした。

税法科目を勉強していたのが40歳前後で、他の若い受験生の方々と

比べ記憶力が劣っていたということもあったでしょう。

何度か先に暗記してしまおうと試してはみましたが、結局暗記できず

理解の項目に逆戻りしてしまったので、時間の無駄でした。

5分・10分の細切れの時間を利用する

理解できたら後は暗記の作業です。

暗記するのにオススメなのは、細切れの時間を使っての暗記です。

10分集中すれば理論を一題まわせます。

私が実際にやっていたものは、


・通勤、移動などの電車の時間

・お昼休憩のうち15分間

・電車を降りてから、事務所に着くまで(約5〜10分)で頭の中で短い理論を1題まわす

・外出のときは、外出終了後に10分時間をとり1題まわす


などなどです。

私の場合、理論暗記は机に座って落ち着いた環境でやるのではなく

約7割はこういった細切れの時間を使ってのものでした。

特に通勤の電車(片道約30分)での暗記は大きかったです。

これがなかったら合格はしていなかったでしょう。

計算とリンクさせる

計算と理論、それぞれ別に勉強するのではなく、

計算をやったらその関連の理論、理論をやったらその関連の計算、

という感じでやってました。計算と理論は表裏一体だからです。

計算とのリンクは、時間の節約にもなりますので、

是非試していただきたいです。

暗記のため書く?頭でまわす?

私の場合、暗記は基本頭で回していました。

ただ、本試験では書かないといけないので、本試験が近くにつれ

問題を使い書く機会を増やしていました。

受験に専念している人の方が有利なのか?

税理士試験の受験生には、受験に専念している人と働きながら

受験勉強している人との2通りに別れます。当然、受験に

専念している人の方が勉強時間はありますが、有利か、というと

必ずしもそうではないと思います。

勉強時間の量も大切ですが、一番大事なのは「本当に集中して勉強する量」

だと思います。

おわりに

4月下旬から答練時期に入ります。

答練の時期が始まるまでに、理論の「理解」と「ある程度の暗記」は

済ませておかないと、合格の可能性は低いでしょう。

もちろん、4月頃から本格的に勉強を始めて合格する方もいらっしゃいます。

これから本試験に向けて、理論だけではなく計算も仕上げていかなければ

いけないので大変な時期です。今年はコロナウイルスの蔓延など

何かと大変でしょうが、本当に頑張っている人には理論暗記の「壁」を

乗り越え合格してほしいです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする