令和2年10月1日からたばこが1箱20〜50円値上げされます。
たばこの金額の内訳
有名な話ですが、たばこの金額の6割以上は税金です。
たばこの1箱あたりの金額は、令和2年10月1日に値上げに
なりますが、1年後の令和3年10月1日にもまたまた値上げになります。
なお、下記の金額の内訳は紙巻きたばこ(通常の煙が出るたばこ)の
ものです。
JT(日本たばこ産業株式会社)のメビウスを例にとってみると
令和2年9月30日まで 1箱490円
令和2年10月1日以降 1箱540円(50円の値上げ、決まっている)
令和3年10月1日以降 1箱600円(予想、たばこ税だけは決まっている)
令和3年10月1日以降の金額は私の勝手な予想です。
令和2年10月1日以降の540円で見るとその金額のうち
334円(≒61.8%)は税金です。
令和2年10月1日の値上げでたばこ税が20円、たばこ本体が26円、
消費税が5円(合計50円)上がります。
このたばこ税(国税のたばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税)ですが、
令和2年9月30日まで
1,000本で13,244円(決まっている)
13,244円÷1,000本=13.244円(1本あたり)
13.244円×20本=264.88円→265円(1箱あたり)
令和2年10月1日から令和3年9月30日まで
1,000本で14,244円(決まっている)
14,244円÷1,000本=14.244円(1本あたり)
14.244円×20本=284.88円→285円(1箱あたり)
令和3年10月1日以降
1,000本で15,244円(決まっている)
15,244円÷1,000円=15.244円(1本あたり)
15.244円×20本=304.88円→305円(1箱あたり)
こんな感じです。1箱あたり令和2円10月1日に20円、
令和3年10月1日にさらに20円の値上げになります。
たばこ税だけではなく、たばこ本体の価格も上がります。
1箱あたり令和2年10月1日に26円、令和3年10月1日にもさらに上がります。
このたばこ本体の金額ですが、たばこの原価とJTなどのたばこメーカー、
たばこ小売店の利益の合計になります。たばこの生産量は年々減っていますが
JT・たばこ農家などを守るための値上げになります。
これは私の勝手な予想ですが、たばこ小売店の利益はそれほど変わらない
のかな、と思います。たばこは販売価格、仕入金額が決まっており、
小売店の売上高総利益率は約9%前後でかなり低いです。
たばこにはたばこ税と消費税、2重に税金がかかっている
たばこには、たばこ税と消費税がかかっています。
たばこの消費税の計算ですが、たばこ本体とたばこ税の合計に
消費税率を乗じて計算します。
(たばこ本体206円+たばこ税285円)×10%=49円〜消費税
たばこ税と消費税、2重に税金が取られています。
たばこ税にも消費税がかかるのは、
「あくまでもそれらは製造コストの一部と考える」からだそうです。
たばこ税はJTなどの企業が負担する、消費税は消費者が負担するので
たしかに製造コスト、という考え方はできなくもありません。
一般企業でも固定資産税などの税金はその企業が売る商品等に
のっかています。
でも、たばこ税は一般企業の固定資産税などと違い税率が高いです
(たばこ1箱540円だとするとその約52%がたばこ税)。
一般企業が税金を商品にのっけるのとは訳がちがう、と思います。
消費者目線でみると割高感を感じてしまいます。
やっぱりこれは2重課税。おかしいと思ってしまう。
お酒、ガソリンも同じ計算方法で2重課税になっています。
ちなみに、軽油は1リットルあたり32.1円(東京都の場合)の
軽油引取税がかかっていますが、この軽油引取税は消費税計算の
対象となっていないので2重課税にはなっていません。
これは消費者が軽油引取税を納税することになっていて
企業は預か金として消費者から預かっているだけ、
ということだからだそうです。
たばこ、ガソリンなどと同じ気がしますが・・・
おわりに
日本のたばこの値段は先進国だと安い方です。
オーストラリアは1箱2,000円以上します(ほとんど税金)。
値上がったので喫煙しようかなと値上がるたびに思います。