8月18日から令和2年度(第70回)税理士試験がスタート 焦らないで冷静に!

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今年も税理士試験がやってきました。
受験生の皆さんは新型コロナウィルスの感染拡大により
勉強場所の確保等大変な年だったと思います。

でも、状況は皆さん同じです。
精一杯ベストを尽くせるよう本番に備えてください。

試験日前日、何をするか?

私がやっていたこと、思っていたこと、結果を書きたいと思います。

毎年思っていたことですが、前日は軽く勉強をして、本番当日に
備えようと。でも年に1回の税理士試験なので、ついつい前日も
勉強し過ぎることがほとんどでした。
特にボーダーラインぐらいの年はかなり焦ってたと思います。

合格した年は、本試験を見据えて前日の勉強ができていたと思います。
理論では、その年のAランク、自分の中でのAランク、出るとしたら
どういった形式で出るのか(理論の横のつながり)、解答範囲が膨大なら
どこまで書くか、を考えられていました。
計算では、出題されそうな形式、使える時間、どこまで解答するか、
などを考えて総合問題を1題問いていました。

逆に不合格だった年は、前日に焦りからガムシャラに勉強して
いました。気がつくと試験日前日なのに夜の10時(翌日9時から
本試験)になっていたこともありました。
焦っていたから視野が狭かったと思います。
視野が狭くなると、問題に対して受け身になってしまい
本試験日当日の思考がどうしても型にはめたくなり、
はまらないと試験中にさらに焦り(はまることの方が少ない)、
ムダに時間を使い、結果不合格・・・

この1年しっかり勉強してきた人は、ある程度のレベルにいると
思うので、視野を広く(横のつながり、型にはめようとし過ぎない)
持ち皆さんの力を出せれば合格できる、ということを信じて
本試験に挑んでもらいたい!

本試験当日、私の場合〜最終科目の相続税法

問題の解き方ですが、色々試しましたが、理論→計算→理論、の
順番が一番しっくりきたので、基本その解き方でいこうと試験前に
思ってました。私が受験したとき(平成29年、第67回)は相続税法
理論近年の傾向として2題体制で、そのうち1題はベタ書きがよく出ていた
ので、まず、そのベタ書きをやっつけてしまおうと。

試験が始まり問題を一読すると、理論は2題体制で1題は想定通り
ベタ書き(延納、物納)だったけどもう1題は取引相場のない株式の
贈与税の納税猶予の事例問題で理論で簡単な計算をさせる問題で
今までの相続税法の試験では見た記憶がない形式だったと記憶してます。
計算は簡単そう。
納税猶予の問題は、一番最後に回し理論のベタ書きから手を付けました。
この時の精神状態としては納税猶予の事例問題は、誰しもが初見だと
思ったので解ける箇所を解答できれば大丈夫、と思ってました。
ベタ書きは時間も25分以内に切り上げられたのでまずまずの滑り出し。
でも、ここはみんなが答えられるので、切り上げたときにここから
勝負!という気持ちでした。

そして次に計算。問題のレベルは平易でした。ケアレスは命取りになるな、
と思いながら計算を解いてました。課税価格の合計まで出したところで
一旦計算は切り上げた。この時の精神状態は特に焦りはなかった。

そして、納税猶予の理論問題へ。一通り解答したところで、残り時間は約10分。
選択肢は2つ。計算に戻り最終値まで出すか、納税猶予の理論の根拠法令を書く
か。問題が贈与者の要件、経営承継受贈者の要件、贈与税の納税猶予額・
贈与税の申告書の提出期限までに納付すべき税額について求めよ、など
だったので、その根拠法令です。ちょっと考えて根拠法令を書きました。
何で根拠法令を書こうかと思ったかたいうと、国税庁HPの質疑応答の
形式に必ず根拠法令の条文番号が記載されているからです。
計算を最終値まで出すのとこの根拠法令を書くのでは根拠法令を書いた方が
加点があるかな、と思ったから。このへんは私の勘です。

そして試験終了。まぁやることはやったしこれで落ちたら仕方がない、
という気持ちでした。

数日後、専門学校のボーダーライン・合格確実ラインが出ましたが
問題が難しくなかったため、やっぱり高い。軽くは見ましたが
詳細な自己採点はせず。合格してそう、と何となく思ってました。

そして12月、結果は・・・合格でした。

今、思い返すと合格できた一番の要因は、冷静に本試験に入れて
問題を解くことができた、ということだと思っています。

税理士資格の取得は通過点

税理士資格の取得はあくまでも通過点です。
資格を取得した後が本当の勝負です。

でも、税理士試験は範囲も膨大で内容も難解のものも多い。
イヤになることも何度もあると思います。

私も何度辞めようと思ったことか・・・

でも、ここを通過しないと将来の仕事での可能性が減ります。
税理士(事業主)として独立もできないですし、
税理士法人であれば代表社員になる道も絶たれます。
この業界に残るのであれば事務所職員として雇われの身として
残るしかありません。

頑張りどころです。頑張るしかありません。

おわりに

私の場合ですと、30代半ばからの税理士試験挑戦でした。

税理士試験は、努力をすれば必ず報われるものだと思っています。

本試験では、誰が合格するかはわかりません。
どんな状況でも絶対にあきらめないでほしい。

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