所得税、消費税、贈与税の確定申告書を国税庁HPの
確定申告書等作成コーナーで無料で作成することができます。
私は、令和1年分の所得税の確定申告をそれで作成して送信しました。
所得税の確定申告書を作成する上で、その使い勝手はどうでしょうか?
申告書作成は3通りの方法がある
はじめに、3つの方法のうち、どれかを選ばなければいけません。
マイナンバーカード方式
申告書の作成と提出をウェブで行えます。
マイナンバーカード方式では、顔写真付きのマイナンバーカードと
そのカードを読み取るカードリーダーが必要となります。
マイナンバーカードは、区役所に行き取得しなければいけません。
カードリーダーは、2,000円前後で家電量販店などで購入が必要です。
ID・パスワード方式
申告書の作成と提出をウェブで行えます。
ID・パスワードを取得するには、税務署に直接行って
取得しなければいけません。
ID・パスワードの手続きには、運転免許書などの本人確認書類が
必要となります。
このID・パスワード方式はマイナンバーカード方式が普及する
までの暫定的な方法ですので、いずれなくなります。
マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナンバーカード方式の
ほうがいいと思います。
印刷して提出
申告書の作成はウェブで行えますが、提出は作成した申告書を
印刷して郵送か税務署に直接持っていくことになります。
使い勝手はどうか?
所得税申告書作成手順、使い勝手は?
所得税申告書の作成は、以下の手順となります。
①青色申告決算所・収支内訳書の作成
②収入・所得金額入力
③所得控除入力
④税額控除、予定納税などのその他の項目の入力
⑤計算結果確認の画面(申告書第一表、第三表の画面)
実際に使ってみての感想ですが、画面も見易いですし、各項目も
わかり易く、使い易いというのが、率直な感想です。
この使い勝手で、無料で使えるのですから、オススメできます。
もっと使いづらい有料のソフトはたくさんあります。
使いづらいところ
入力途中に入力間違いなどで、エラーが出てしまうと
先に進めなくなりなります。その項目については正しく入力しないと
先に進めないのです。
画面での全体の確認は、計算結果確認の画面でしかできません。
この計算結果確認から、所得控除などの前の項目に戻ることは
できるのですが、例えば、収入・所得金額入力が終わり、
第一表の収入金額・所得金額だけを確認したいというときは
それができません。その後の所得控除などのすべての入力を
しなければ、計算結果確認の画面に行けません。
この申告書等作成コーナーは、今の確定申告時期は、
メンテナンス時期を除き毎日24時間使えるのですが、
その時期以外は、土日は使えないことがほぼほぼです。
申告書等作成コーナーではできないこと
有料のソフトではできるが、無料の確定申告書等作成コーナーでは
できないことがあります。
・住民税の計算
・個人事業税の計算
・前年比較損益計算書の作成
これらの作成はエクセル等で自分で行うしかないです。
おわりに
無料で使い勝手も悪くない、しかも税理士の代理送信もできます。
使えます。