令和2年税理士試験の合格発表も終わりその結果次第で
転職活動をする人も多いと思います。
一般の事業会社から会計事務所(税理士法人)へ転職を目指す人、
税理士試験の受験に専念していたが科目数が揃ってきたので
会計事務所への就職を目指す人、
会計事務所に勤務してきたが、新たな転職先を探す人、
人によって状況は違うかと思います。
また、なんで転職するのか、人によって理由が違うと思います。
勉強時間を確保するため残業が少ない事務所への転職、
給与アップを求めての転職、
相続などの実務を多く経験したいため専門性が高い事務所への転職、
などなど。
私もそれなりの数の会計事務所(税理士法人)を
渡り歩きましたが面接時に何を確認すればいいのか、
まったくのわたしの主観で書かせていただきます。
参考にしていただければ。
所長がオラオラの俺様先生ではないか
会計事務所(税理士法人)でそれなりの規模であれば
組織として成り立っていることが多いと思います。
でも、小規模の事務所だと組織として成り立っていない事務所も
結構多いと思います。所長のワンマン事務所。
人の意見を一切聞かない、俺様すべての所長の事務所は
就職先としてはオススメできません。
面接は、所長が直接面接する場合と税理士法人であれば所長以外の
代表社員や人事担当が面接する場合もあります。
所長が直接面接する場合は、所長との会話の中でこれはわかります。
会話の節々でそういう雰囲気を醸し出しますので。
もしそういう事務所で働いたのであれば、
所長と小さなことでもぶつかったときはその事務所にいずらくなる
こともあるかと。結果、また転職活動とならないためにもココは
よく見といたほうがいいと思います。
職員の人が長く働ける環境なのか
長く働ける事務所か、これも重要だと考えてました。
特に税理士科目がある程度そろってきたときの転職活動は
コレを重要視していました。
まず確認したのが、所長以外の職員が現状その事務所で何年くらい
働いているのかです。人の移り変わりが激しすぎる事務所では
一番長く働いている人でも2~3年、ということがあります。
こういう事務所は「何か問題があるので人がやめる」と
考えていたので職員がなぜ辞めるのか必ず聞いていました。
このときウソを言う人もいるでしょう。
また、これを聞くと明らかに機嫌が悪くなる人もいます。
そんな事務所は要注意です。
面接がいい感じで進んでいたらひとつお願いをしていました。
「御社の職員の方と話をさせてください」ということです。
このお願いに応じてくれない事務所は私の中では警報タイマーが
ピコピコ鳴ってました。応じてくれないのは、職員と話をされたら
事務所の内情がバレて都合が悪いからだと考えていましたので。
仕事内容
会計事務所(税理士法人)での仕事は、一般的な普通な事務所でも
はたから見れば専門分野に特化した仕事です。
そこからさらに相続など専門分野に特化した事務所もあります。
一般的な事務所を選ぶのなら、その事務所のクライアントに
大法人は存在するのか、は確認しといた方がいいと思います。
大法人は中小企業よりも高度な税務知識が必要なので、
担当できればスキルアップにつながります。
給与、年収はどれくらいか
何だかんだいってもお金は大事だと思います。
給与が少なすぎると生活はきつくなるので。
規模がそれなりに大きい事務所は給与がいくらですよと
伝えてもらえると思いますが、小規模の事務所は
まれにこちらから確認しないと言ってくれない事務所もあります。
じぶんがこの事務所で働いたら給与はいくらになるのか、
しっかり面接時に確認しときましょう。
残業、休日出金はあるのか?
これは特に税理士試験に力を入れたい人は必ず確認する
ところでしょう。
残業が多い(平日に学校に行けない)と土日に学校に
通うことになり自習時間の確保が難しくなります。
さらに休日出勤もあるとなると、税理士試験の勉強自体
フェードアウトしてしまう可能性があります。
その他確認事項
メールアドレスを全員で1つのアドレスを使ってないか。
これ以外に重要かもです。
それなりの規模の事務所はありえないですが
小規模の事務所は大いにありえます。
メールアドレスが1つの事務所は、
・所長がクライアントとのやり取りを管理したいから
・ITに疎い事務所
の2パターンあると思います。
「所長がクライアントとのやり取りを管理したいから」これは
上述のオラオラ先生にもつながると思います。
全てをその先生思い通りにしないと気が済まない、
求めている人材はイエスマン、という可能性が高く
じぶんの意思を貫ける人ほど居心地は悪くなると思います。
「ITに疎い事務所」これも人によっては我慢できないでしょう。
5分で終わる仕事を15分かけるということですから。
これからはITに疎い事務所は淘汰されていくと思うので
そのような事務所で働くのは個人的にはオススメできません。
おわりに
上述については、一般的なこともありますが
他は私の主観ですので悪しからず。
どこが譲れないポイントなのかは人によって違うと思います。
面接を受けてじぶんの希望が全てかなう事務所は
ほぼほぼないのかな、と思います(私はなかった)。
状況に応じて絶対に譲れないポイントを考えてほしいです。