税理士紹介会社を使うか使わないか

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税理士が独立すると、お客をどうするか、が最大のお悩みで
あることが多いと思います。
私はそうでした、とういよりも今でもそうです。
独立しても顧客がいなければ食べていくことができません。

税理士紹介会社、独立すると営業の電話がかかってきます。
私はHP等に事務所の電話番号を公開していませんが、それでも
営業の電話はかかってきます。

税理士紹介会社とは?

税理士紹介会社とは、その名の通り税理士に顧客を紹介する会社です。

税理士の立場からすれば顧客を紹介してもらえるのは非常にありがたい
ことですが、当然紹介料というものが発生します。
この紹介料ですが、多くの場合は顧客との契約時に一括して支払うこと
が多いようです。顧問契約の場合は毎月の顧問料から支払い、という
場合もあります。

税理士紹介会社A社

独立当初、とある税理士紹介会社A社から営業の電話がありました。

その内容は、顧客を紹介するけど紹介料が発生する、
顧問契約の場合は毎月の顧問料の7割がA社の紹介料
個人確定申告、相続税申告の場合は5割がA社の紹介料、
というものでした。「はぁ?」って感じでした。
即答でお断りです。

例えば、紹介を受け一月3万円の顧問契約が成約したとすると9千円が
こちらで2万1千円が先方の取り分、ということになります。

全くもって契約する気がなかったので、その状態がいつまで続くかは聞きません
でしたが、実質一月9千円の顧問料なので、多く仕事をこなさなければ
売上は増えません。10件顧客が取れたとしても月/9万円です。
ムダに忙しくばかりなり、それなのに生活は苦しい、考えただけでも
恐ろしいです。

すでに既存顧客を持ち社員もそこそこいる拡大路線の事務所であれば
ありかもしれませんが、私のように、ひとりで仕事をしている身としては
ひとりなのでキャパの上限が低いため、この薄利多売は命とりになります。

税理士紹介会社B社

先日、営業電話がしつこいとある税理士紹介会社B社の話を取材がてら
聞いてみました。

内容は、顧客の紹介の見返りに、複合機などの6年リースを組む、
というものです。複合機、いらねーし、といった気持ちでした。
毎月のリース料は、モノにより変わり消費税抜きで3〜4万円程。
月3万円だとしたら6年で216万円です。

それなりの投資(しかもいらないもの)になるので、契約するなら
多くの顧客を紹介いただき契約までもっていかなければいけません。
一応、顧問契約の成約率による返金制度もあるようです。

電話では、ガンガン紹介するようなことは言ってましたが、
ネットで評判を調べるとはじめだけ数件紹介があり、3ヶ月経過後ぐらい
からはパタッと紹介がなくなるようなことが書いてありました。
事実であれば赤字になる可能性もあると思います。
利益が出たとしても薄利多売の可能性大です。

もちろん断りました。

この紹介会社は全国約160の税理士事務所と契約しているらしいですが
紹介する顧客はどこから仕入れてくるの?とても興味がありました。

ダメもとで聞いてみるとあっさり教えてくれました。
業者から電話番号リストを購入して、専門部署が電話をかくまくり
顧客を仕入れてくるようです。なるほどぉ〜ですね。

ってことは逆に考えると、顧客がいなくて困ったら私が業者から
リストを購入して電話をかけまくればいいのか、ということ。
営業トークはあらかじめ考えないといけないが、ちょっといいこと
知ったなぁ、て感じです。

恐らく他の紹介会社も同じなのかなぁ。と思います。

ただ、これをやってしまうと売り込みと同じになってしまいます。
税理士は知識を売る仕事だと思うので、売り込んでしまうと価格競争に
巻き込まれてしまうかもしれませんが、最終手段としてはいいかも
しれません。

おわりに

税理士紹介を使う使わないは当然ですが各税理士の判断です。
私は、ひとりで仕事をしている限りは使いません。

税理士として独立前に税理士紹介会社は絶対に使わない(ひとりなので)、
使わざる得ない状況になってしまえば、独立を止めてどこかの事務所に
勤める、と心に決めていました。

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