事業(会社、個人事業)を始めるなら、利益・キャッシュフローを予測する

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

事業を始めたら、その事業はどのくらい売上が上がれば黒字になり、

その売上であれば、キャッシュフローはどうなるのかを予想する

ことが重要です。

利益を出す(損益計算書)

大事なのは、どのくらい売れれば黒字になるかを把握することです。

そのためには、


・売上、原価、粗利の管理

・固定費、変動費の把握

・減価償却費


が重要です。

売上、原価、粗利の管理、特に売上と粗利は表裏一体です。

原価率が高いと売上を大きくしないと黒字は難しいです。

一例として、いきなりステーキの原価率は70%前後らしいです。

通常飲食店の原価率は30%前後ですので、かなり高いです。

しかし、立ち食いにするなど、お客の回転を早める等の努力と

知恵を絞り売上を大きくし、一時期成功していました。


固定費とは、売上の増減に関係なく発生する経費です。

具体的には、事務所・店舗の家賃、広告宣伝費、人件費などがあります。


変動費とは、売上が増えれば増加し、売上が減れば減少する経費です。

具体的には、商品の仕入代、外注費、運搬費などがあります。


減価償却費は、該当資産を買ったときにお金を支出しますが、

その後はその資産の耐用年数(資産ごとに違う)に渡り

費用となります。年間の減価償却を12等分して、その月の

費用に織り込みましょう。


売上、固定費、変動費を使って限界利益たるものも

出せますが、それは置いときます。

売上と売上原価、経費(固定費なのか変動費なのか)を把握して、

1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年間の損益の予想をしましょう。

売上が月にいくらあれば黒字になり、1年間いくら売上があれば黒字に

なるのか、これがわかればその売上を目標に行動すればいいのです。


これをもう少し突き詰めると、予算作成、という話になります。

キャッシュフローを予測する

損益計算書の予測が出来たら、それを基にキャッシュフローも予測します。

損益計算書が黒字でも、キャッシュフローが赤字であれば経営は

苦しくなります。月単位で予測することをおすすめします。


キャッシュフローの予測では、自社の支払サイトが重要になります。

理想は売掛金の入金があり、そのお金で買掛金などを支払うことです。

目標は、キャッシュフローも黒字にすることですが、事業を始めて

すぐには難しいと思います。

売掛金の入金は、可能な限り1月以内に入金になるよう交渉しましょう。


支出で注意しなければいけないのは、借入金の返済支出です。

運転資金・設備投資資金を借入したときは、

まとまったお金が入ってきますが、その後長く返済が続いて

いきます。その支出を加味しないといけません。

自分で分析するか?専門家に頼むか?

上記のことは、それほど難しくはないのでご自身でもできると思います。

ただ、ある程度の基礎知識(簿記など)は必要にはなるので、

そのへんが全くわからないのであれば、税理士などの専門家に

頼んだ方がいいでしょう。


専門家に頼むのであれば、ただ結果の報告を受けるのでなく、

勉強するつもりで依頼してほしいです。

いずれは、自社でもできるようになってほしいからです。


税理士などの専門家に仕事を依頼するときですが、会計ソフトの

入力など誰でもできる仕事は可能な限り自社で処理をし、

専門家でないとできない仕事を依頼し、そのためにお金を

支払ってほしいです。入力(記帳代行)を依頼するのにも

お金がかかりますので、そういった経費はカットするように

努力しましょう。

おわりに

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、

経済に大きな損失が出ています。

特に、飲食業・小売業・旅行レジャー関連などが

大きく損失を被っている代表です。

上記の業会の方々は、現状資金繰りに苦しまれていると思います。

政府主導で、無担保・3年間無利子で資金調達ができる

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」というのもありますので

検討してみてください。

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」については、過去にブログで

書いています。リンクを貼っときますので参考にしてください。

新型コロナウイルス感染症特別貸付のメリット、融資対象、1〜2年後の資金繰りを予想して申請額を決める

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする