税理士試験は5科目に合格しなければいけません。
どの科目が合格しやすいかを書きたいと思います。
あくまでも私の主観です。
税理士試験にはどんな科目がある?
会計科目の簿記論、財務諸表論、
税法科目の法人税法、所得税法、相続税法、消費税法、酒税法、
国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税、
が税理士試験の科目です。
会計科目の簿記論、財務諸表論の2科目は必ず合格しなければいけません。
税法科目は、3科目の合格が必要でそのうち1科目は、法人税法か
所得税法に合格する必要があります。
消費税法と酒税法はどちらかしか選べません。
各科目の合格のしやすさ、勉強量、実務に役立つか、特徴
税理士試験は、その科目の受験生の中で、上位約12%の人が合格する
試験です(科目によってバラツキがあります)。
周りの受験生のレベルが高いほど合格しずらいと思います。
合格のしやすさ等を表でまとめてみました。私なりの考えです。
合格しやすいのが、財務諸表論と国税徴収法だと思います。
財務諸表論については、合格率が高い年もあります。ちなみに平成29年の
合格率は29.6%です(平成30年は13.4%)。
国税徴収法については、計算がなく理論のみとなります。計算がないので
ケアレスミスが起こる可能性も他科目に比べたら低いと思いますし、
理論の量も少ないです。しっかり理論を理解・暗記して本試験を
迎えられたら、合格する確率は高いと思います。
一方、合格しずらいのが、法人税法と相続税法だと思います。
法人税法については、量が多い、この一言につきると思います。
この量の多さに心を折られます。特に働きながらの税理士受験生の方
ほど途中で脱落していく方が多かった記憶があります。
専門学校に通っても、その量が多い法人税法の一部(試験に出やすいところ)
しか勉強しません。実際に本試験で初めて見たものも結構あったと思います。
私が法人税法を受験していた頃の試験委員が判例好きだったようで
問題で判例を出されまくりした。その当時の私も含めて受験生の中では
「報われない試験」という風に思っていた方は多かったようです。
その後、試験委員が変わり、努力をした人は報われるようになったと思います。
そのことは、今でも継続しているようです。
相続税法については、周りの受験生のレベルが高く、量も多いので
なかなか大変だと思います。10年以上相続税法の受験を続けている人も
いるくらいです。
今、私が受験科目を選ぶなら
合格だけを考えて選ぶなら
所得税法、酒税法、国税徴収法、簿記論、財務諸表論
こも組み合わせで、目標4年といったところでしょうか。
合格後のことを考えて選ぶなら
法人税法、消費税法、相続税法、簿記論、財務諸表論
相続税法と所得税法で一瞬迷いましたが、相続税法は本格的に勉強
しないと実務で使うのは、なかなか難しいと思います。
高齢化社会へ向けて、これからさらに相続案件が増えるでしょうから。
おわりに
税理士受験生の方、これから税理士の受験を考えている方は
参考にしていただければと思います。
ちなみに、明日は税理士試験の合格発表日です。
1年間の努力の結果が出ます。