赤字でも会社が倒産しないのは何で?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中小企業の倒産理由は、資金繰りが悪化し資金の流れがストップ

してしまうことが一番の理由かと思う。

逆にいうと資金の流れさえストップさえしなければ倒産には至らない。

会社の損益計算書の赤字は、資金繰りの流れが滞る原因の1つだが

「倒産につながるもの」と「あまり関係ないもの」の2種類に分けられる。

倒産にあまり関係ない赤字

減価償却費が多い場合

初期の設備投資が多く、減価償却資産が多い場合。

減価償却費は、それぞれの資産の耐用年数により費用化され、

キャッシュの支出がない会計上の費用。

この減価償却費が多い会社は、会計上の利益(収益ー費用)は赤字でも

キャシュフロー(収入ー支出)は黒字になっていれば特に問題はない。

役員報酬が多い場合

社長の役員報酬を多くして、赤字にしている会社もある。

この場合は、節税目的(赤字なら法人税を払わなくていい)のことが

多いと思う。

多額の役員報酬を払って会計上は赤字でも、キャッシュフローが黒字で

あれば問題ないが、キャッシュフローも赤字になってしまっては

キャッシュが不足したときは社長が会社にキャッシュを入れる結果になる。


ちなみに、社長の役員報酬が一定の金額を超えると、会社の法人税は0かも

しれないが、社長個人の所得税・住民税が高くなり、法人税を払った方が

安くなる場合もある。

倒産につながる赤字、でも倒産しない

そもそも売上が少なく会計上赤字、ということならキャッシュフローも

赤字でしょう。このような場合は倒産リスクは高くなる。


だけど、損益計算書・キャッシュフロー両方赤字だけど倒産しない場合もある。

社長個人のキャッシュが潤沢な場合。キャッシュフローが苦しくなると、

社長が会社にお金を入れて乗り越える。でも社長の個人資産にも限り

があるので、その資産が無くなってしまった時点で倒産するでしょう。

根本的は解決策は、事業自体の見直しをして売上を上げるようにするしか

ない。どれほど赤字が積み重なり債務超過になろうともキャッシュが

あれば倒産することはない。ただ、特に支払い先ですが大赤字の会社とは

取り引きしたくない(倒産したらキャッシュが入ってこないから)はず。

結果、会社の活動範囲が狭まり事業活動できなくなり実質倒産と同じ状態に

なる、ということはあり得る。

おわりに

会社の経営は、キャッシュフローを重視した経営が重要。

理想は損益計算書、キャッシュフローどちらも黒字の黒字経営が理想だが

その時の状況によってはそうもいかないこともある。

まずは、キャッシュフローが黒字になるように!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする