資金調達の4つの方法 融資、出資、補助金、助成金

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

事業を行うには、多かれ少なかれ元手となるお金が必要となります。

自己資金のみでスタートできれば一番いいとは思いますが、

そうはいかない場合も多いのが現状でしょう。


お金の調達方法(資金調達)について、広く浅く触れていきます。

資金調達には大きく分けて融資、出資、補助金、助成金

の4つの方法があります。

金融機関からの融資

信用金庫、信用組合、地方銀行、メガバンク、政府系金融機関などから

お金を借りることです。特徴は、お金を借りるので、利子をつけて返済

する必要がある、ということです。資金調達の手段としては最優先で

考えるべきです。


この金融機関からの融資は、実績がない限りいきなり地方銀行・

メガバンクから融資を受けるのは難しいです。


創業時には、政府系金融機関の日本政策金融公庫(100%政府出資)で

「新創業融資制度」というものがあり、その制度で融資を受けるのが

一番融資を受けやすいです。

特徴としては、無担保・無保証、金利は1~2%、運転資金の融資限度額は

1,500万円、というところでしょうか。

この公庫からの融資で1社平均の融資額は300万円ほどです。

開業当初は当然実績もなく、その状態でも資金調達できるので

創業者にとっては強い味方となっています。

「新創業融資制度」については、後日詳しくご紹介します。

出資

出資とは、投資家などからお金を出してもらうことです。

会社側から見ると出資してもらったお金は「資本金」となり、

出資の対価として、その会社の株式を渡します。

出資の特徴としては、返さなくてもいい(当然、利息もなし)、

会社の株式を渡すので、渡し過ぎると経営に口出しされる、

というところでしょうか。特に自分で株式の50%超を持っていないと

自分1人では最終的な意思決定できなくなるので、自分の会社の株式の

最低でも51%は自分で持っとくべきです。

出資者は、自分、親族、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタル

などが考えられます。

補助金

補助金とは、国・地方自治体がお金を支給してくれる制度です。

補助金の最大のメリットは、返済不要であることです。

ただ、補助金には、要件・申請・審査が必要で結構厳しいことが多いです。

代表的な補助金としては、「ものづくり補助金」、「IT補助金」、

「持続化補助金」などがあります。


補助金の特徴をまとめると

・期限が限られていて審査が厳しい

・助成金よりも種類が豊富

・支給額が助成金と比べて大きいことが多い

・経費の適用範囲が広い

・公募期間が短く年に数回のみの場合が多い

・支給されるまでに時間がかかる

などが挙げられます。

助成金

助成金は、補助金と同じく国や地方公共団体がお金を支給してくれる

制度です。もちろん返済不要です。

助成金は、補助金と似ていますが違いとしては主に厚生労働省が

雇用増加や人材育成のために実施している、という点が挙げられます。

なので、助成金は補助金と比べて、要件さえ満たしていれば支給される

可能性は高い傾向にあります。

代表的な助成金としては、「雇用調整助成金」、「中途採用等支援助成金」、

「トライアル雇用助成金」などがあります。

おわりに

資金調達のその他の方法としては資産売却(土地、建物、ちょっと古いが

セールアンドリースバック)があります。不要な資産を持っていること等が

前提となるので、資金調達の優先順位としては低くなります。


資金調達で一番に考えるべきは、金融機関からの融資を受けることです。

融資を受け、返済期日にキッチリ返済していけば金融機関からの評価が

上がり次の融資にもつながります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする