![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_1326-1024x768.jpeg)
決算時、当期の決算整理仕訳も処理しないといけないけど
翌期の仕訳処理もしなければ、という場合があるかと思います。
そんなとき、当期・翌期のどちらでも仕訳処理できるように
する方法です。弥生会計での処理となります。
大まかな流れは、
当期分の繰越処理
↓
「年度切り替え」を使いながら当期分、翌期分をいったききたりしながらそれぞれの処理
↓
当期分の決算処理がすべて終わった時点で「次年度への残高更新」の処理をして翌期分の期首残高を更新する、となります。
以下、その処理の説明です。
決算が終わってなくても当期分の繰越処理をする
当期決算整理が終わっていない状態でいったん繰越処理をして
翌期データのハコをつくります。
「ファイル」→「繰越処理」
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.21.44-1-1024x784.png)
「次年度への繰越」の画面になるので、
画面右下「次へ」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.22.24-1024x784.png)
「バックアップの設定」の画面になるので
画面右下「次へ」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.22.58-1024x784.png)
「会計期間の変更」の場面になるので、
変更ないのであれば、画面右下「次へ」をクリック。
変更ある場合は、真ん中よりちょい上「会計期間を変更する」の
左横チェックボックスにチェックを入れて変更してください。
ちなみに、会計期間(事業年度)の変更は、定款の変更と
税務署への届出(異動届出書)の提出が必要となります。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.23.17-1024x784.png)
「予算の設定」の画面になります。
当期に予算設定をしていないのであれば
「次年度の予算額の基準」は「本年度実績額」にチェックを
入れとけばいいと思います。
そして、画面右下「次へ」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.23.26-1024x784.png)
「電子帳簿保存の設定」になります。
電子帳簿保存を行うのであれば「行う」にチェックを、
行わないのであれば「行わない」にチェックを入れます。
この設定はココでしかできません。「行わない」にチェックを
入れて更新したが、電子帳簿保存の要件を満たしていて、
翌期途中からそれを行おうとしてもできません。
ココはちょっと注意が必要です。
ちなみに、電子帳簿保存とは、データでの帳簿書類、領収書等の
保存ができる制度です。
そして、画面右下「次へ」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.23.49-1024x784.png)
「事業所データ名」の画面になります。
そのまま画面右下「次へ」をクリック・
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.24.09-1024x784.png)
「繰越処理の実行」の画面になります。
画面真ん中に、「設定内容の確認」が表示さるので
じぶんが意図したものと違うものがある場合は「戻る」で
戻って修正してください。
問題なければ、画面右下「繰越実行」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.27.10-1024x784.png)
「繰越処理の完了」の画面になります。
画面右下「完了」をクリックしてください。
これで、繰越処理は終了です。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.25.24-1024x784.png)
当期分の修正をして、翌期の期首残高に反映させる方法
繰り越した状態だと翌期の状態になっているので、
年度切り替えで当期に戻します。
第1期が当期、第2期が翌期とします。
左上、「ファイル」→「年度切り替え」の順でクリックします。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-19.25.31.png)
「年度切り替え」の画面になるので、
当期の「第1期」を選択して「OK」をクリックします。
第1期となります。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-19.26.19.png)
第1期の残高試算表です。
棚卸資産の「商品」の当期残高だ500,000円になっていますが、
正しくは550,000円だったとします。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.39.58-1024x406.png)
商品を550,000円に修正した後の第1期の残高試算表です。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.40.35-1024x406.png)
この状態ですと、翌期(第2期)の期首商品残高(前月繰越)は
500,000円です。第1期のデータを選択した状態で、
次年度への残高更新を行えば、翌期の期首商品残高が550,000円に
更新されます。
再び、左上「ファイル」→「繰越処理」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.21.44-2-1024x784.png)
「次年度への残高更新」の画面になります。
「更新」をクリックします。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.45.51-1024x595.png)
これで、先程修正した商品の翌期期首残高が500,000円から
550,000円に修正されました。確認してみましょう。
左上「ファイル」→「年度切り替え」をクリック。
「年度切り替え」の画面になるので、第2期を選択して、
「OK」をクリック。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-19.26.04.png)
第2期(翌期)の残高試算表を開くと、
商品の期首残高(前月繰越)が正しい金額の550,000円と
なっていることが確認できます。
![](https://kanamoto-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-21-11.47.17-1024x399.png)
この「次年度への残高更新」ですが、何回でもできます。
ということは、決算時に限らず当期中でも翌期の仕訳処理ができる
段階になったときにサッサと繰越処理をしてしまい
翌期の処理をできるだけ進めといたほうがいいかと。
実際、私もじぶんの分も含めてほとんどそうしています。
他の会計ソフトでも繰越処理をした後の前年度データの修正は
できるものは多いと思いです。
おわりに
新型コロナ、なかなか感染者が減りません。
2月7日での緊急事態宣言の解除は難しそうです。
東京オリンピックもこの状態ではムリそうな気がします。
憂鬱な今日この頃。