社会保険とは、健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の
総称のことをいいますが、一般的に健康保険・厚生年金保険・介護保険が
社会保険と言われています。
その3つのうち、健康保険と厚生年金保険をみていきたいと思います。
ちなみに、雇用保険と労災保険を合わせて労働保険といわれています。
健康保険、厚生年金保険とは?
健康保険とは?
健康保険とは、例えば風邪をひいて病院にいったとき、その受診時に健康保険が
適用され、その支払いが総額の3割となります。このように健康保険は、医療費
の一部を負担するほか、病気にかかったまたは出産するときなどの場合等に
給付を行って(お金をもらえる)保障する役割があります。
厚生年金保険とは?
厚生年金保険は、将来お金をもらえる制度で、生活の保障を目的として
います。老後の生活を保障する老齢基礎年金、老齢厚生年金がよく知られて
いると思います。
このほか、病気やケガが原因で障害が残ったときにもらえる
障害厚生年金、厚生年金を支払っている被保険者が亡くなった
ときに遺族に支払われる遺族厚生年金などがあります。
事業所は社会保険に加入しないといけないの?
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法人は、加入しないといけません。
個人事業主は、従業員が常時5人以上でその事業所が法定16業種であれば加入
しなければいけません。この法定16業種に該当しないものとして
接客娯楽業(旅館、飲食店、映画館、理容店など)、
法務業(弁護士や税理士、社会保険労務士の事務所など)、
第一次産業(農業、林業、水産、畜産業)、
などがあります。
なお、個人事業主については、社会保険の加入の条件を満たしていなくても
任意で加入することはできます。
参考に厚生労働省ホームページで公開されている資料を貼り付けておきます。
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ちなみに、弁護士などの士業は現状では法定16業種には入っていませんが
組み込まれそうです。現状ではその議論が行われています。
社会保険に加入することによるコスト
社会保険に加入すると、その分のコストが発生します。
おおよそ、会社(個人事業主)と従業員の折半なのですが
会社(個人事業主)が負担する分は、従業員に支払う給料の
約15%となります。
例えば、従業員に毎月300,000円の給料を支払っているとすれば、
300,000円×15%=45,000円が会社負担(当然経費にはなります)
です。
その納付は従業員の給料から天引きした分と合わせて
会社(個人事業主)が行います。
コストという側面で考えれば大きいと思います。
おわりに
従業員側からすれば、社会保険に加入していないと、健康保険料の支払いは
多くなり、将来もらえる年金の額も少なくなります(年金制度は破綻するかも
しれませんが・・・)。私は、雇われていた頃、社会保険に加入していない
事業所では働きたくありませんでした。
従業員を雇うのであれば社会保険への加入は必須だと思います。